「闇サイト」で知り合い犯行 静岡・看護師遺体事件

女性看護師の遺体が見つかった事件。  闇サイトで知り合い、犯行に及んでいた。  静岡・浜松市の看護師、内山 茉由子さん(29)。  5月26日に、面識のない男らに車ごと連れ去られ、6月9日、遺体で発見された。  亡くなった内山さんを知る人は「ただ驚きで、もう信じられない。受け止められない、そういう感じ」と話した。  事件が起きたのは、5月26日午後6時ごろ、浜松市内のフィットネスクラブの駐車場。  自分の車に乗り込もうとしていた内山さんを、男2人が挟み込む形で無理やり押し込み、このうち1人が車を運転して連れ去る様子が、防犯カメラに映っていたという。  内山さんの遺体は、連れ去られた翌日に、およそ50km離れた静岡・藤枝市の山中に遺棄されたとみられている。  内山さんを連れ去ったとして逮捕された、20代の男と40代の男。  2人はインターネットのいわゆる「闇サイト」で知り合い、事件前に初めて会ったと供述しているという。  犯罪の温床とされる、闇サイト。  過去にも、今回と同様の事件が起きている。  2007年に、愛知・名古屋市で起きた、いわゆる「闇サイト殺人事件」。  携帯電話の闇サイトを通じて知り合った男3人が、帰宅途中の会社員、磯谷利恵さん(当時31)を車で拉致して殺害した。  磯谷さんの母親、磯谷 富美子さんは13日、「娘の事件の時と、何も変わってない。娘の命が無駄に終わってしまったと考えてしまう。親としては、すごくつらいし、そういうことに手を染める人をストップできる、そういう施策を考えていただきたい」と話した。  捜査本部は、逮捕された2人のほかにも犯行に関与した者がいるとみて調べている。