安冨歩×岩上安身 脱出口はどこだ!

2012年8月4日収録

『幻影からの脱出——原発危機と東大話法を越えて』(明石書店)刊行記念

脱出口はどこだ!

安冨 歩(東京大学東洋文化研究所教授)
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岩上安身(ジャーナリスト・IWJ 代表)

前著『原発危機と「東大話法」』で、原子力ならびに原発事故に関するさまざまな言説の 欺瞞性を暴いた安冨歩氏。欺瞞言語体系を「東大話法」と名付け、その話法が生まれる 日本社会の構造を解き明かしました。その続編となる本著では東大話法の分析はもとより、 原発を推進してきた政治構造、さらに人類が核開発に邁進してきたのはなぜかに迫ります。 次から次へと刺激的な考察を展開する、この盛りだくさんの新刊を記念してトークセッションを 開催します。お相手は、大手メディアが報道しない重要な情報を提供し続けている、 ぶれないジャーナリスト、岩上安身氏。ふたりの明快なトークをどうぞお楽しみください!

◆安冨 歩(やすとみ・あゆむ)
東京大学東洋文化研究所教授。 1963 年大阪府生まれ。京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。 名古屋大学情報文化学部助教授、東京大学大学院総合文化研究科・情報学環助教授などを 経て、東京大学東洋文化研究所准教授、2009 年より現職。著書に、『生きるための論語』 『原発危機と「東大話法」』『生きる技法』『今を生きる親鸞』(本多雅人と共著)『経済学の船出』、 『生きるための経済学』『「満州」の成立』など多数。

◆岩上安身(いわかみ・やすみ)
ジャーナリスト・IWJ 代表。 1959 年生まれ。2010 年に株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル(IWJ) を設立。 震災・原発事故の直後から、IWJ として、24 時間体制で東電や保安院の記者会見中継をし 、大手メディアが目を向けない中、抗議行動やデモなどの市民運動の様子も報じ続けた。 著書に『百人百話』など。