ひきこもり陰謀論① ~ひきこもりと発達障害~

ひきこもりは陰謀に踊らされていた!?

マイケル・ジーレンジガー氏の著書『ひきこもりの国』(2007年・光文社)によって、『Hikikomori』は『Karoushi(過労死)』などと同様な日本特有の現象であるかのように海外で喧伝され、英国のオックスフォード英語辞典に『Hikikomori』が収録されて久しい。

マイケル氏は同書で韓国を引き合いに出し、同じアジア圏でも韓国が優れているのはキリスト教が布教されているからであると主張し、キリスト教の重要性と日本が無宗教である点を強調していた(ただし、マイケル氏自身はユダヤ教徒)。

しかし現実には韓国においても2000年前後から『은둔형 외톨이(ウンドゥンヒョン ウェトリ)』と呼ばれるひきこもりが増加しており、また、キリスト教圏でもイタリアでは『Bamboccioni(バンボッチョーニ)』、イギリスでは『Kippers(キッパーズ)』、カナダでは『Boomerang(ブーメラン)』、アメリカでは『Twixtor(ツイクスター)』、フランスでは『Phénomène Tanguy(タンギー症候群)』、ドイツでは『Nesthocker(ネストホッカー)』、オーストリアでは『Mamahotel(ママホテル)』などと呼ばれるひきこもりが増加していることが斎藤環氏によって暴露され、マイケル氏の主張は単なる西洋優生思想ならびにキリスト教のプロパガンダであったことが浮き彫りとなった。

そんな折、日本国内においては、2005年に発達障害者支援法が施行されたあたりから、ひきこもり界隈に何やらキナ臭い陰謀が立ちこめ始めていた……。

御堂諦がリアルタイムで体験した、ひきこもりと発達障害を巡る陰謀論。
「……さぁ、どこまで話そうか?」



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