イランにEU諸国が声明発表「深い懸念示す」(19/07/10)

イランが核合意の上限を超えるウランを濃縮させていることを受けて、イギリスやフランスなどが共同で懸念を示す声明を出しました。 イランはウランの濃縮度が核合意で定めた上限の3.67%を超えて4.5%以上に達したことを明らかにし、さらなる濃縮度の引き上げもあり得るとしています。こうした事態を受けてイギリス、フランス、ドイツの3カ国とEU(ヨーロッパ連合)は「核合意を守らない活動に深い懸念を示す」との声明を発表しました。イランに対して「合意を順守する形で行動しなければならない」としています。こうしたなか、IAEA(国際原子力機関)はアメリカの要請に基づき、10日に特別理事会を開いて対応を検討する予定です。制裁強化に傾くアメリカに対し、フランスやドイツはイランを核合意に引き留めたい考えで、調整は難航するとみられます。
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