ウラン濃縮で米イランが応酬

イランが核合意で定められたウラン濃縮度の上限を超えたことをめぐり、10日に開かれたIAEA=国際原子力機関の特別理事会でアメリカとイランが激しい応酬を繰り広げました。理事会で、アメリカの代表はイランの行為は「地域と世界の安全保障に対する脅威で、核拡散防止の上で重大な懸念だ」と指摘し、IAEAの加盟国に対処を促しました。
一方、イランの代表は、核合意を一方的に離脱して制裁を強化するアメリカを批判し、「国際社会はアメリカの違法な振る舞いを容認するべきではない」と訴えました。今後は、アメリカを除く核合意の参加国で、合意の履行について本格的な交渉を行うとみられます。
こうした中、アメリカのトランプ大統領は、「イランは長い間、秘密裏に濃縮活動をしている」と主張し、「制裁はまもなく大幅に強化される」と警告しました。
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