ロシア産天然ガスに依存 ウクライナ穀物生産に影響(2022年6月12日)

 ウクライナではロシア産の天然ガスに依存した穀物生産に大きな影響が出始めています。

 トウモロコシは収穫して乾燥させる際に、大量の燃料が必要です。

 ウクライナ西部リビウ近郊の農家では、そのほとんどをロシアからの天然ガスに依存していたため、作付けの多くをより少ない燃料で済む小麦などに切り替えました。

 ウクライナの農家:「小麦に替えた理由のひとつはガスの供給が途絶える可能性があるからです。2つ目は侵略者にお金など払いたくないからです」

 しかし、小麦に切り替えてもロシアが黒海を封鎖しているため、出荷の見通しは立っていません。

 去年収穫したおよそ4000トンの小麦は輸出できずに残っています。

 隣国ポーランドへ陸路での輸送も検討していますが、ロシア軍による鉄道網への攻撃で、輸送量にも限界があります。
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