20120421 UPLAN 朝日新聞編集委員 上丸洋一 原発とメディア~容認の内実

【主催者Webより】
東日本大震災の特徴的な出来事のひとつに、「マスコミ不信」が挙げられます。福島原発事故のお粗末な対応から生まれた政治や行政への不信ともあいまって、マスコミに対する不満は大きく膨らみ、遂にはインターネット上で”マスゴミ”なる言葉が誕生するまでになりました。

そんな中、ジャーナリズムの側にも危機感が生まれ、自らの報道姿勢を問い直す動きも出てきました。
その代表的なものが、朝日新聞の長期連載『原発とメディア』(夕刊)と『プロメテウスの罠』(朝刊)ではないでしょうか。特に、2011年12月から38回にわたって掲載された「原発とメディア容認の真実」は、毎回「ここまで書くか」と思うほどの内容で、「明日はどんな展開になるのだろう」と期待させるものでした。
それまでの原発を容認する朝日新聞の報道姿勢にハッキリと一線を画す形で、自社の原子力開発への姿勢を冷徹に、時に先輩たちに対して冷酷とまで思える厳しい視線を向ける「記者の眼」は、読む者の多くに共感を与えたはずです。
ブリッジ・フォー・ピースは、「過去の戦争を知り、未来の形を考えるきっかけをつくる」をミッションに掲げて活動している