20181129 UPLAN 伊波洋一「沖縄県知事選挙デニー勝利と私たちの課題」

【沖縄を自分の問題として考える会】
司会:武市徹 
9月30日投票の沖縄県知事選挙で玉城デニー氏(自由党幹事長)が圧勝した。
自民、公明、維新、希望推薦の佐喜真淳・前宜野湾市長に8万余の大差をつける39.6万票を獲得した。
自民党は菅義偉官房長官や小泉進次郎議員を投入し、公明党指導部は全力投球で本土から動員して期日前投票に集中した。
だが、自民、公明の支持層の3割近くが玉城氏に投票したようである。
最大の争点であった普天間基地の辺野古移設に関する沖縄の民意は明確に示された。
命を賭けて辺野古移設反対を貫いた翁長知事の遺志は見事に受け継がれた。
投票の翌日、「ニューヨーク・タイムズ」電子版は社説で「沖縄の米軍縮小に向けて」とタイトルして、「日米両政府は妥協策を探る時だ」と提言した。
きわめて異例である。
投票の10日前の自民党総裁選拳で3選された安倍晋三首相への決定的痛打である。
沖縄に米軍基地を押し付けて「平和」を享受してきた本土の私たちにはどのような課題が突き付けられているのか。