20日、三陸沖を震源とする地震が発生して驚いた方も多かったと思いますが、SNSなどには真偽不明のデマ投稿が数多く確認されました。
安宅晃樹キャスター:
近年、地震などが起きるたびに問題となっているデマ投稿。
この誤った情報を、打ち消す側も対応に追われました。
21日午後4時52分に発生した三陸沖を震源とするマグニチュード7.7の地震です。
震度5弱を観測した青森・八戸市では、地震発生の瞬間に電線や看板が激しく揺れ、また岩手・久慈港では80cmの津波を観測しました。
映像を見ると、津波到達時には、水位が大きく上下しているのがわかります。
この地震が発生してからデマが相次いだわけですが、どんなものがあったのか具体的に見ていきます。
20日午後11時46分に投稿されたものには、「マグニチュード7.4の地震によって日本の沿岸を津波が襲った際の映像」と英語で書かれています。
これまでに約200万回も表示されて多くの人の目にとまっているとみられますが、これ実は2025年7月にロシアのカムチャツカ半島付近で巨大地震が発生し、日本各地に津波警報が出た際に茨城県沖を上空から撮影した様子と非常に似ています。
このため、デマ投稿だとみられているわけです。
山崎夕貴キャスター:
災害が起きた時は私たちも心がざわざわしていますし、こういうものが流れてくると、目にとまって信じてしまうような気持ちもわからなくもないですよね。
安宅晃樹キャスター:
しかし、これだけではないんです。
地震が発生してから30分後に投稿されたものには、東日本大震災の時とみられる津波の映像が、あたかも今回の地震と関連付けるような形で投稿されていて、180万回以上表示されていました。
このアカウントはどこからかたどると、トルコだと記載されていました。
さらに中国語で投稿されたものの本文を翻訳してみると、「地震が怖すぎる、何もかも揺れている」と書かれていました。
投稿された映像を見てみると、明らかに今回の地震とは違うものをニュース映像などと組み合わせていることが確認できました。
これらもSNS上で拡散されているということです。
三宅正治キャスター:
発生から30分後に投稿されてるわけでしょ?準備しているのかなと思ってしまう。そして日本語ではない言語で拡散されているんですよね?
安宅晃樹キャスター:
そうなんです。この投稿に対して、やはりコメント欄には日本語のコメントや日本語の方のアカウントも反応している様子が見られるということです。
こうした震災時に拡散されるデマ投稿に対関して、政府も対応に追われています。
20日、地震は午後4時52分に発生しすぐ津波警報などが発表されましたが、その約50分後に総務省がXの公式アカウントでは、今回の地震、そして津波に関して、真偽不明の情報や誤情報に注意を呼びかける投稿が行われました。
また「情報源はある?」「その分野の専門家?」「他ではどう言われている?」「その画像は本物?」「『知り合いだから』という理由だけで信じているのは?」「表やグラフも疑ってみた?」「その情報に動機はある?」「ファクトチェック結果は?」といったデマ情報に惑わされないための“8つのチェックポイント”とともにこれらの注意喚起を行ったということです。
遠藤玲子キャスター:
我々もSNS上にデマ情報があるというのはわかってはいるものの、いざという時やっぱり信じてしまうので、しつこいくらいに“注意喚起する”、そして“される”のは大事かもしれないですよね。
安宅晃樹キャスター:
2025年12月に青森県で発生した地震の時の政府の対応を見てみると、その時の注意喚起は地震が発生してから2時間10分後でした。
今回は、その時よりも1時間以上早くなっているんです。
なぜ今回のような対応になったのかを総務省を取材したところ、2025年12月の発生の時は、夜遅い時間帯の発生だったということで、“時間帯によるものが大きい”という理由もあるといいますが、2年前の能登半島地震の時にSNSに救助を求める嘘の投稿がされ、当時20代の男が逮捕されたこともありました。
だからこそ災害時というのは偽の情報が流通する恐れがあるので、早めに政府の公式のSNSで知らせるようになったということです。
こうした中で、我々がどういったところに気を付けなければいけないのか。
日本大学の危機管理学部の福田充教授によると、まず我々1人1人がそれが過去の映像なのか、生成AI(人工知能)なのか「見極める能力をつける」べきだということです。そして、先ほども政府の発信にもありましたが、「情報源をきちんと確かめる」。最後に「1つの情報源では判断せずにきちんと比較する」こと。
また自治体のエリアメールや防災無線など、災害の時にどの情報を信頼して行動するのかということについて、普段から考えておくことが必要だと指摘しています。
榎並大二郎キャスター:
本当に巧妙になってきていますから、私たちも見極めるという対策が必要になってきます。
FNNプライムオンライン
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